日本の政治動かしているのは ―第6学年皆が住みよい熊本を目指して政策を提案しよう 白石和真教諭の実践より―
公開日: 2026年1月10日土曜日
6年生担任の白石教諭は、ユーモアが溢れ、目の前の子どもたちと日々真剣に向き合いながら、どうすれば子どもたち一人一人がじっくりと考え議論する社会科の授業を目指し、実践を重ねています。だからこそ、白石学級の子どもたちはいつも笑いの絶えない明るいクラスですが、やるべきときには、真剣に学習に向かい、よりよい社会について考える姿が見られています。特に、6年生は白石学級として2年連続ということもあり、社会科の学び方も醸成され、資料を片手に根拠をもって話し合おうとする姿がとても印象的です。
今回の実践では、昨今の若者の選挙の投票率に着目し、国や地方の政治を他人事として捉えている状況に問題提起しました。、子どもたちに着目した時にも、新聞やニュースで取り扱われている日本の政治に関する言葉は認識していても、その背景にある国の考え方や、政治のあり方に着目している子どもの少なさを課題に上げました。
そのような子どもたちに「日本の政治を動かしているのは国民一人一人だ」という認識を改めてもってほしいという願いの基、以下の2つの手立てを打ちました。
1点目は本物との出会いです。本校の保護者に向けてアンケートを取り、実際のニーズと子どもたちは出会っていきました。また、県庁の方と自分たちが作った計画書の現実味がどれほどあるのか、実際に意見をもらいながら考えることができるようにしていきました。
さらに2点目として構想活動です。それぞれ班でよりよい政治の視点で計画書を作成していきました。この計画書ですが、先程の1点目で述べた県庁の方への提案の前に、それぞれの班同士での会議を重ねてきました。子どもたちは、それぞれの班で、保護者の方のアンケートをもとにした独自の政策の計画書を立てています。だからこそ、それぞれの班が大切にしている視点は異なります。例えば、法律を考えている班もあれば、集客を考えている人の安心を考えている班等様々な視点をもっています。だからこそ、このそれぞれの視点をもっている班が寄り集まって計画書を見合うことで、真剣に自分たちの班が大切にしている視点を基にして、議論を深める様子が単元の様々なところで見られました。
白石教諭は、この実践における学びにひたる姿とは、「班同士を超えた学びが起こる瞬間」と捉えていました。実際、班同士を超える瞬間はなかなか見いだすことはできなかったですが、それは、それぞれの班が、それぞれの班の計画書にこだわりをもっていたからではないかと思います。実際、子どもたちは自分たちの班が大切にしてきた視点をもとにして、一生懸命より現実的な計画書を作るために議論を重ねていました。しかし、その班同士を超えた学びが起きなかったわけではありません。他の班の視点が浸透していく瞬間がありました。そこの鍵となったのが教師の関わりだったのではないかと思います。白石教諭は、「法律」という視点を他の班に広げたいと考えていました。そこで、法律について一生懸命議論をしている班を価値付け、その班の思いをメンバーに語らせました。そうすることによって、班同士をつなげようとされました。子どもたちが今一生懸命見ている世界から、さらに面白い世界をともに見いだすためには、必要な教師の出があったのではないかと思います。日々子どもたちと真剣に向き合っている白石教諭だからこそ、適切な状況において、適切な手立てを打つことができたのではないかと思います。
他者が見いだしたよさが全体にじわっと広がる瞬間が単元のいろいろな場所で起こっていました。これは子どもたちの今を見取り、絶えず手立てをうち続けてきたからこそ生まれる姿だと思います。
0 件のコメント :
コメントを投稿