野菜のよさってたくさんあるね ―第2学年わくわくやさいカードを作ろう!上月直美教諭の実践より―

公開日: 2026年2月3日火曜日

  本校3年目となる、上月教諭は附属小学校の子どもたち一人一人が毎日真剣に学びへと向かうことができるように、栄養面でサポートしてくださっています。その上月教諭が作る給食にはたくさんの工夫が隠れています。しかし、それらの工夫に目を向けながら給食を食べることは難しいです。だからこそ、上月教諭は特別活動の時間を用いて継続的に子どもたちと関わり、自分たちの身体を作る「食」の大切さも同時に伝えていくことで、栄養に着目する目も同時に育ててくださっています。

 今回は、「野菜を食べること」へと着目をしていきました。食育の授業において野菜に含まれる栄養素などを学び「野菜を食べないといけないな」という思いを引き出す実践はたくさんされてきていることと思います。しかし、その後の給食や家庭で出た野菜について、引き出された思いを継続する子どもたちの行動へとつなげることに関しては、課題が残っているのではないかと思います。

 そこで上月教諭は、以下の2点の手立てを考えました。

 1点目は、特別活動における食育の時間を生活科の時間とつなぎ合わせることです。生活科では子どもたちが野菜を育てています。当然、野菜を育てるという目的意識があるため、子どもたちは真剣に自分たちの野菜が育つための方法を調べ、実践してきています。だからこそ、1つ1つの野菜に対して「愛着」が湧いています。また自分が育てた野菜は他の人たちにも美味しく食べてもらいたいという思いをもっています。そのような状態で食育の時間に入るからこそ、熱量をもって自分の野菜を紹介したいという動機を引き出していきました。

 2点目として、子どもたちの自分の野菜を紹介したいという思いを実現すべく「わくわくやさいカード」を作成する活動を単元の中心に据えました。これは単元の終了後、附属小学校の子どもたちの目のつきやすい場所に、パンフレットのような形で自由に持ち帰ることができるというゴールの姿も共有していました。こうすることで相手意識も醸成され、できるだけ多くの人たちが自分が作った野菜に対して好きになってほしいという思いを引き出していくことを可能にしました。

 学びの入り口を「大好きな野菜」と据えたことで、熱量をもって自分たちの好きな野菜のよさを伝えたいという気持ちが表出していました。だからこそ、授業の終盤では苦手の野菜がある子に対して、真剣に自分のおすすめの食べ方を紹介する姿がありました。また、その過程ではおすすめの食べ方を調べる際に、自分たちが普段から食べている給食にはたくさんの工夫が隠れていることに献立表を基にして気付く瞬間がありました。これは、「自分の大好きな野菜のよさを少しでも多く伝えたい」という子どもたち一人一人の思いを引き出すことができていたからこそ、生まれた姿なのではないかなと思います。

ここに、学びにひたる姿のヒントが隠れていたのではないかなと思います。学びにこだわれば、こだわるからこそ、他者の考えを受け入れる余白が狭くなってしまうことを感じます。しかし、解決の糸口をもっているのは、そのような他者の存在が大きいと考えます。このような他者の存在は、自分自身に多面・多角的な視点を与えてくれます。この瞬間こそ、共に学び合うことのよさを実感する場面なのではないでしょうか。子どもたちは自分の野菜を紹介するために、それらの野菜を一生懸命いろんな角度から眺めていきました。その過程で、上月先生による栄養教諭だからこその視点や、他者が見つけてきたそれぞれの経験による食べ方へと出合ってきました。充分に多面・多角的に見るよさに触れ続けてきた過程がありました。だからこそ、授業終盤においてもまだまだもっといい方法があると模索し続ける姿があったのではないかなと思います。

 このような見方が育った上で給食を見ると、また1つ解像度が上がっていることと思います。次はどのようなわくわくが待っているのか、上月先生のこれからの実践もたのしみです。




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