令和3年度　新年度のご挨拶

公開日： 2021年5月19日水曜日

 

　今年度研究部長になりました大林将呉です。

今年度の本校の研究の様子をここからお伝えしていこうと考えています。主に本校で行われる校内研修での研究授業の様子について書いていきたいと考えています。

 

さて，本校ではかねてより，「子どもたちの興味・関心，生活経験，素朴概念に基づく教材や単元の開発」と「『豊かな対話』を授業の中核に据えた協働的な学び」について研究を進めてきました。この研究は，今年１月に中央教育審議会より出された「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して～全ての子供たちの可能性を引き出す，個別最適な学びと協働的な学びの実現～（答申）」に示された「『個別最適な学び』と『協働的な学び』の一体的な充実」に直結するものだと考えています。

そして昨年度は，このような学びを実現するため，「学習評価を生かした指導方法」について研究を深めました。その結果，各教科等の特質に応じた学習評価の在り方と，それを生かした指導方法の工夫が具体的な実践を基に見えてきました。今後はさらに，子どもたち一人一人がどっぷりと活動に没入して探究し，他者と関わることで知識を広げ深める授業を実現するために，どのような手立てが有効に働くのかについて研究し，今年度の研究発表会において子どもの姿でお示しできるようにしていきたいと考えています。

　その研究発表会について，昨年度本校では初めてオンラインでの研究発表会を行いました。コロナ禍において，我々教師の学びを止めないための苦肉の策でしたが，授業を収録して配信するという方法は参加者の先生方から意外な高評価を得ました。

それは主に，

①単元の入り口から出口まで全ての取組を見ることができる

②ペアやグループにおける対話の様子がはっきりと分かる

③教材に対する授業者の意図が明確に伝わる

というものでした。これらの評価は，本校職員の「粘り強く協働的に学ぶ子どもの姿を見て欲しい」「これからの学びに欠かせない新たな教材を提案したい」という思いが動画に表れていた結果だと考えています。今年度は，この経験を生かして積極的に動画配信を行っていく予定です。手軽に見ることができる１５分以内の動画となっておりますので，校内研修や各教科等の研修等にご自由にご活用いただければ幸いです。（7月にも動画配信を行う予定です！）

 

「学び」を探究し続ける本校の挑戦に今年度もご期待下さい！！